自動車ニュース
鈴木一明氏(南海バス)が新会長に就任 新たに理事2名も選任
大阪バス協会(桝元政明会長) は、6月7日スイスホテル南海大阪で第73回通常総会を開き、平成30年度事業、同年度公益目的支出計画の実施、令和元年度事業計画書及び収支予算書を報告。平成30年度会計報告諸表案を審議、承認した。

また、理事の改選が行われ、桝元政明会長(南海バス・前代表取締役社長) と大野秀雄理事(南海ウイングバス南部・前代表取締役社長) が退任。新会長には鈴木一明氏(南海バス・代表取締役社長) が就任した。また、新たに外濱道明氏(※1)(南海ウイングバス南部・代表取締役社長) と有馬宏尚氏(大阪シティバス・代表取締役会長) を理事に選任した。

桝元前会長は退任のあいさつで「昨年6月の就任直後、立て続けに災害が発生した。特に台風21号で関西国際空港が被害を受けた際、協会を中心に関西のバス会社の力を結集して、鉄道が復活するまでお客様をなんとかお届けすることができた」と振り返り、「わずか1年での交代となることは残念で、迷惑を掛けお詫び申し上げたい。ただ、後任の鈴木新会長は私よりもバス業界の経験が長く、バスに対する思いが相当強いと思う。ぜひお引き立ていただきたい」と新会長へ引き継いだ。

桝元前会長からバトンを受けた鈴木新会長は、「バス事業を取り巻く環境が大きく変革している状況で、会長という大役を引き受けさせていただくことになった。当面のさまざまな課題に対して、協会の円滑な運営に貢献していきたい。あわせて、お客様が安全で安心して利用できるバス輸送の提供という社会的使命を達成し、地域の発展に寄与するとともに、会員のみなさまの繁栄に少しでも役に立てるよう力を尽くしていきたい」と抱負を語った。

来賓として出席した八木一夫・近畿運輸局長は祝辞を述べ、「台風21号による関空の事故の際、桝元前会長が中心となり、バス業界が全力を挙げて最大限の協力をしていただいた。大阪のバスの力を全国に見せることができたと思う。大変感銘を受けた」と振り返り、「鈴木新会長にはこの局面の中、引き続き大阪のバスのまとめ役として力を発揮していただきたい」と期待を寄せた。

※「濱」は正確には異字体