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整備士業界を高校生にPR 未来の 整備士に向けて (2/2)
参加した高校生は、記念撮影をはじめ、燃料電池車MIRAIや自動駐車機能を搭載した新型リーフなどの次世代車両、ホンダ・シビックタイプRなどのスポーツカーや学生がレストアしたRA25昭和52年式セリカ、各社大型トラックの展示や、スキャンツールを使った整備と傾斜角度試験の実演などを見学した。板金作業等の体験では、実際の機材を用い、自分たちの手で整備を体感し、自動車整備業全般について理解を深めた。

また、当フェアでは数多くの試乗体験が設けられていた。日本工科大学校が教材として所有する日産リーフカット車両、兵庫ダイハツ販売から衝突軽減ブレーキ体験用の軽自動車、神姫商工(株) 制作の、廃車をリサイクルした「パーティーバイク」など。そのほか安全啓発の取り組みも行われた。JAF兵庫支部はシートベルトコンビンサー(模擬衝突体験機) を展示し、時速5kmでの衝突実験を行った。超低速の衝突でも強い衝撃を受け、エアバッグが開くシーンを体験した学生からは、驚きの声が上がった。

閉会式で山本喜一・兵庫県自動車整備振興会専務理事は、「今、車はどこでも目にします。車を作る人、乗る人、守る人。その中でも、守る人のごく一部ですが仕事を観て頂きました。就職するにあたって、今日の体験が少しでも参考になれば、お役に立てればと思います。この中から将来、一緒に仕事ができればと願っております」と締めくくった。