「安全・安心・快適な交通社会」を目指して
自動車関係業界の皆様方におかれましては、交通安全対策をはじめ、警察行政の各般にわたりまして格別の御支援、御協力を賜っておりますことに御礼申し上げます。
さて、兵庫県内の交通情勢につきましては、本年8月末現在で、人身事故件数、負傷者数ともに前年同期と比較して減少傾向で推移しておりますが、死者数はほぼ横ばいとなっております。
しかし、65歳以上の高齢者の方がお亡くなりになる事故は増加傾向で推移しており、全死者の半数以上を占め、その多くは歩行中、とりわけ道路横断中に発生しています。
また、高齢者だけでなく、本年1月には幼い子供が信号機のない横断歩道を横断中に、車にはねられて亡くなるという痛ましい事故が発生しておりまして、高齢者や子供、いわゆる「交通弱者」と言われる方々の安全確保が喫緊の課題となっております。
このような交通情勢の中、秋の全国交通安全運動が9月21日から30日までの10日間実施されます。
本運動では、
〇 子供と高齢者の安全な通行の確保と高齢者の交通事故防止
〇 夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗車中の交通事故防止
〇 全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底
〇 飲酒運転の根絶
を運動の重点としています。

兵庫県警察本部交通部長 松元 美智久氏
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