事前の視察に来たときに、とにかく不便だなと思いました。地域住民の移動について役所に聞くと、デマンドなど過疎地で見られる移動サービスを展開し、それらを全て日本交通が引き受けていました。行政側からは、観光客の滞在時間を延ばしたいという要望があったので、このまちに必要な交通サービスを設計、コンサルティングする形で誕生したのがこのサービスです。
市バスのダイヤを動かすのはステークホルダーが多いため、まずタクシーと鉄道会社ができることを考え、地場の事業者の理解を得ることにしました。そのまちに必要な交通サービスを既存の事業者の中で新しいコントローラーとしてつくることで、新しい移動の仕方を提案しています。
――プロジェクト内容を教えてください。
タクシー・バス・鉄道は運行管理システムや決済予約システムが事業者によってばらばらです。モビリティサービスを充実させる公共交通の利便性を向上させるには、シームレスにこれらの情報を接続しないといけません。そこで第一弾として実装したのが、WEB上でタクシーを配車することができて、鉄道利用者が駅を降りてパスポートを買うと定額でタクシーを利用できるという今回のサービスです。日本交通は通常のタクシー、デマンド、乗り放題サービスの3つのモードで切り替えてサービスを提供しています。
――各社の役割について教えてください。
JR西日本は販売チャネルとして広報や役所や運輸支局との調整、現場の運行は日本交通、オペレーションとシステム開発は電脳交通が担っています。
■タクシー会社のオペレーション背景から設計を見直し、配車率を100%に
――鉄道とタクシーのシームレスな接続はどのように実現されるのでしょうか。
※続きは次のURLを参考:
https://ligare.news/story/odakyu_enoshima/

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