「時代に沿った役割の変化を受け入れていく」
神姫バス 代表取締役社長 長尾真氏 インタビュー
2017年8月に90周年を迎え、兵庫県南部を中心に地域住民の足を支える神姫バス。兵庫県バス協会の会長であり神姫バスの代表取締役社長である長尾真氏に、バス業界が抱える課題、今後のバス会社の役割について話を伺った。
――昨年、90周年を迎えられました。感想をお聞かせください。
記念イベントは主に社内とOB向けに行いました。お客さま向けにはグッズ販売や写真コンテストを行ったり、回送表示を記念仕様にしてPRしたりしました。おかげさまで好評でした。
――業界全体で問題となっている人手不足についてはどのように対応されていますか?
今春にはベースアップしました。定期昇給もあります。契約社員での採用から正社員採用に切り替え、この4月から毎月10人ほど採用しています。成果は出ていると思っています。
――女性運転士の採用について、力を入れているとお伺いしました。
女性の運転士は現在23人です(2018年8月時点)。短時間勤務や週4日勤務というように柔軟な働き方ができるようにしています。各営業所には女性用の休憩所やトイレを設置しています。マタニティ休暇やカムバック制度など、他の業種と比べてそん色がないように制度を整えています。女性のための運転体験ツアーも実施しています。

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