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優良、篤行乗務員表彰式 兵タ協・タクシーの日で
 兵庫県タクシー協会(松本奈良雄会長)は2日、生田神社会館で「タクシーの日」(8月5日)の関連行事になっている恒例の平成21年度優良・篤行乗務員表彰式、無事故・無違反優良乗務員および養成乗務員成績優秀事業所顕著式を開催した。

 受賞したのは共田信雄氏(神戸相互タクシー)ら45人の優良乗務員、本郷幸信氏(国際興業神戸)ら4人の篤行乗務員と、県下の自動車関係8団体が共催して兵庫県、兵庫県警本部後援の「チャレンジ100」参加達成チームの荒手敏雄氏(甲南交通)ら330人(18事業所、33チーム)の乗務員および阪急タクシー(石川榮男社長)ら養成乗務員成績優秀事業所16社が顕彰された。

 式典は皆見房雄・副会長の「本日の受章を契機として公共交通機関としての事故防止と愛されるタクシーをめざし業績の向上に努め、業界の発展に寄与されるよう願います」との開式のあいさつに続き、竹田邦夫総務委員長が表彰・顕彰選考経過を報告の後、松本会長は「22回目となるタクシーの日を迎えるが、優秀な乗務員を迎えりっぱな表彰式が出来てうれしい。タクシーはプロの集団であり、全部が無事故をと願いたい。りっぱな登録制度も出来た。どうかお客さんから苦情のないよう。ひとりの苦情が県下の全タクシーの苦情につながる。観光客も多く、神戸のイメージがダウンすることのないよう、ワンメーターの利用者こそ大事にお願いしたい。」と利用者サービスを訴えた。

 来賓の藤田裕隆・神戸運輸監理部兵庫陸運部長は「優良乗務員が増え、レベルアップした。受章はご自身の誇りだけでなく業界全体の誇りであり行政としても心強い。タクシー新法により7月には地域計画も策定された。今後特定事業計画を提出して頂くが、新しい枠組みの中で事業経営の活性化をお願いしたい。利用者から愛され信頼されるタクシーとしての皆さんの行動が事業の活性化に繋がると期待します」と述べた。

 平井壽一・兵庫県警交通部交通企画調査官は「兵庫が交通事故死で危機的となっている。今日現在106人(全国ワースト4)前年プラス17人。人身、車両とも増加している。歩行者事故が多く、死者106人中55人が65歳以上です。どうかプロの皆さんの模範運転で安全意識の高揚に協力して下さい」と訴えた。岩村和典・兵庫労働局労働基準部監督課長は「21年度はタクシーの死亡災害はゼロだったが今年は発生した。今期の1月〜6月全産業の死者は県下で28人(前年24人)。どうか労働災害が増加傾向なので事故防止に努めてほしい」と注意を喚起した。

 受章者を代表して共田信雄氏(神戸相互タクシー)が「安全、安心、快適な輸送を誓います」と謝辞を述べた。最後に植田清周・副会長の「関係当局の指導により会員の努力によって事業の進行と業界の展望を切り開くことを確認したい」との閉式の辞で終了した。