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電気自動車をやるか自動車をやめるか―館内EVクラブ代表が講演
日本EVクラブ代表の館内端氏は8月6日、兵庫県加西市で「電気自動車の真実と激変する自動車産業」と題して、加西市民会館で講演(主催=加西商工会議所)を行った。

 
加西市は三洋電機のリチウム電池工場(三洋電機は世界のリチウム電池生産量の27%を占める)が7月に完成したばかりで国内外からも注目が集まっている。また、電気自動車に関する世界的な動向を見ると、中国で開催されている上海万博では電気自動車が使用されるなど、電気自動車に対する関心もより高まっている。中国をはじめとする新興国の急激な電気自動車の普及は、日本の自動車業界の経営者たちの悩みの種となっている。


 
自動車評論家としても著名な館内氏は講演の中で環境問題に触れ、地球温暖化と石油枯渇問題の2点について説明したうえで、「電気自動車をやるか自動車をやめるかの選択になります」と熱弁の口火を切った。さらに、この点について、メディアを含めて認識が低いと指摘した。
 

  さらに、将来的には発電以外のCO2は出せないほどに地球温暖化は進み、IAEの調査結果によると世界の石油油田のピークを越えており、あと数年で何らかの影響が出てくると報告している。EUは自動車のCO2排出量規制に厳しい削減目標値を掲げており、日本も2020年までに24.4km/lの燃費規制基準を予定していることに触れ、なぜ自動車は電気自動車にシフトしていくのかについて説明を行った。
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