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販売店から会社を見る―兵庫ダイハツ販売松川輝義新社長 (2/2)
  松川社長がいつも手放さないのが従業員620人分の名簿と兵庫県地図だ。スーツのわきポケットからサッと出し、全員の顔と名前を覚えるように努める。それは従業員とのコミュニケーションを一番重きに置いている社長の姿勢の表れだ。「私は、立場の違う人であれ、誰であれ、相手に対して諦めずに向かっていたら、いつか接点が生まれると信じています」と利害関係にもまれながらも業販神奈川で明るく前向きに、ひとと向き合ってきた13年間を振り返った。また「私は、社長ではなく、620人の代表でありたい」とも話し、松川社長の謙虚な人柄が表れる。


「6月から販売店を順番に周り、8月に最後の本社ミーティングを終えたところです」と松川社長。現場の声を汲み上げ“販売店から会社を見みる”という逆転の発想を大切にしているからだ。関西と関東の違いについて、関西は交通公共機関が弱く、子供は都会に働きに出てしまう。結果、販売店に保有台数が増えない。また、兵庫県は海、内陸、過疎化、集中とまさしく日本の縮図だ。都市集中型と高齢化社会型と両方を行っていかないといけないとも分析した。


エコカー減税終了の影響について「軽自動車の販売台数は、先食いしてしまった登録車と違い、落ち込みが少ないとみている」と見通しを話した。


プロフィール
昭和41年にダイハツ工業に入社。ダイハツ業販神奈川の立ち上げに携わる。その後、神奈川ダイハツ、埼玉ダイハツで代表取締役6年務め現在に至る。
趣味は美術および音楽鑑賞、野球。