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3事業者が局長表彰を受賞―阪急電鉄(株)
 国土交通省近畿運輸局は8月20日、環境に対する取り組みで顕著な成果を修めた事業者などを表彰する局長表彰を開催した(正式名称=交通関係環境保全優良事業者等局長表彰)。本表彰は今年で4回目。

 局長表彰を受賞した阪急電鉄(株)(角和夫社長)は日本初の「カーボンニュートラル・ステーション(摂津市駅)」を設置し、地元自治体と連携を進め環境対策を進めたことが高く評価された。

 同社は平成22年3月14日に摂津市駅を開業。同駅は省エネ施策を導入しCO2排出量を1/2まで削減し、残りを排出枠を使用したカーボンオフセットにより排出量ゼロを達成に成功。排出量ゼロを達成した。

 同駅の特徴は1.太陽光発電2.LED照明3.雨水利用3.エレベーター回生電力使用5.無水トイレ6.ヒートポンプ式電気給湯器7.緑化推進など。

 また、駅の開業に合わせ、「カーボンニュートラ・トレイン 摂津市駅」(1編成)を7月末日まで京都線で運行した。同列車は電車全体をメディアとして活用し、運行に必要な電力分もオフセット。08年12月から09年7月末まで運行され、第11回グリーン購入大賞と環境大臣賞を受賞した「エコトレイン未来のゆめ・まち号」に続く、第2弾の列車。同駅と同列車が沿線の行政などと連携して環境への取り組みや施策をポスターで紹介し、環境の啓発活動に努めた。

 また、摂津市・民間事業者が開発を進め、地球温暖化対策モデル地区に位置付けられている「南千里丘地区」に新駅(摂津市駅)を設置し、公共交通事業者として環境問題に真剣に取り組む姿勢を示したことが評価された。

 <阪急電鉄株式会社>創立1907(明治40年)10月(箕面有馬電気鉄道創立)。営業キロ140.8km。駅数86駅。車両数1319両。