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物流業界は構造変革が必要―JL連合会理事長研修会 (2/3)
冒頭、加藤会長は現代人と同様に、先人さらにその先人も同じように言語の乱れを憂いたことを取り上げ、変化の適用の必要性に言及。「適正運営も時代時代に適応していかないといけない」と呼びかけた。その一方で「企業、組合の中で時代が変化しようとも、“絶対に変化しないもの”がある」と述べ、それが何であるか検討しなければならないと訴えた。


また、日本3PL協会会長や静岡県トラック協会会長などを歴任し、またダイヤモンド社から自身の経営哲学を記した「やらまいか!」を出版した(株)ハマキョウレックスの大須賀正孝会長が物流事業経営の意識改革をテーマに講演を行った。大須賀氏は物流経営者として大切なこととして1.日々の原価決算2.相手の意見を聞く(コミュニケーション)3.全員参加、を挙げた。
最も反響があったのは、4500人のパートタイマーの“日替わり班長制”だ。女性が集まるとどうしてもお局的な存在がうまれてしまう。そうするとなかなか効率が上がらない。それを克服するために、生み出された。物流業は毎日の変化が厳しい。その変化の波動に対応するために、パート同士でお互いの暇な日を把握し合い、臨時出勤の場合は1000円を余分に給料に付与する。成果が出ると給料としてではなく、センター単位で表彰するという具合だ。


続く、志村貨物課長の講演後、金築勇次副会長が、「リバースオークションについてどのようにお考えですか」と質問。志村課長は「入札する自由、入札しない自由があります」と回答した。
さらに他の単協の理事長から「タクシーは赤信号でもメーターが上がり、高速道路料金などもお客さんが払うが、どのようにお考えか」と質問が出た。それに対し志村貨物課長は「厚労省が出している中小型トラックドライバーの平均年収は414万円で、タクシードライバーは281万円です。タクシードライバーの実労働は2時間ほどで、客を捕まえるとそれくらいの料金を取らないと採算がとれないということです」と物流業界でのメーター制は難しいことを示した。

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