自動車ニュース
地方の血管つなぐ―兵庫県生活交通対策地域協議会 (2/2)
 会議の中で、上杉雅彦兵庫県バス協会会長は「昨年は景気の低迷、インフルエンザ、休日マイカー100円割引の3重苦に加え、事業仕分けの中でバス事業などに関わるものの3件の中で、1件が廃止。2件が見直しというものだった。特にバス車両購入費補助は廃止という厳しい結果だった」と昨年末の事業仕分けの問題に触れつつ、政府・与党が来年度の通常国会で成立を目指している交通基本法の問題を挙げた。

 交通基本法について、上杉会長は「等しく移動する権利を有する(移動権)を盛り込もうとする動きは明るい話題だ。地方に行けばバスが必要不可欠。バスに対して国と地方が援助をしてもらうような動きがでるよう期待している」と述べた。

 また、豊岡市が平成21年9月1日から開始したe通勤プロジェクト(マイカー通勤から公共交通通勤への転換を図る取組み)を挙げ、公共交通を利用してもらうきっかけづくりになると期待を寄せた。