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レアアースの規制はやむを得ないー日中ハイレベル経済対話
 北京を訪問した岡田克也外務大臣は8月28日、中国の王岐山国務院副総理と会談(第3回日中ハイレベル経済対話)し、日本側は中国が大幅に輸出枠を削減したレアアース(希土類)について、規制枠の見直しを求めたが、陳徳銘商務部長は保護の観点からもやむを得ない措置だと説明した。

 レアアースは電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)などの電子回路に必要不可欠な資源。世界の生産量の95%を中国が占めており、日本国内での使用量は年間約3万t。年間需要量の9割を中国からの輸入に頼っている。

 外務省によると、中国側は「レアアースの規制は保護・国家安全保障・環境保護の観点から、輸出制限はやむを得ない措置でWTOでも問題は通じない」と回答したという。

 【編注】王岐山(おう・きざん)、陳徳銘(ちん・とくめい)