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ドラコンの翌日から戦いは始まる―浜田運送の取組み
  近年、兵庫県内の物流中小事業者の中にドライバーコンテストへの出場を控える向きがある。日本通運や佐川急便など、大手事業者が行う企業内教育プログラムを受け、万全の試験対策を行ってきた出場者に立ち向かえないことが影響しているという。

  だが、浜田運送(浜田長伸社長)はドラコンを安全教育の一環と位置付け、会社一丸となって取り組んでいる。平成4年のトレーラー部門優勝をはじめ、平成20年には小川浩史氏がトレーラー部門で優勝、今年は岸本雅史氏が11トン部門で、藤原孝弘氏がトレーラー部門で3位入賞を果たすなど輝かしい成績を修めている。今回は浜田運送のドラコンへの取組みについて取材した。

 ―ドラコンに参加するに当たり心境の変化はありましたか?

 岸本氏「小川先輩に続いて優勝したいです。無事故無違反であることが出場条件ですので、仕事外でも免許を大切にするようになりました。ドラコンの翌日から戦いは始まっているのだと感じます」と来年のドラコンはすでに始まっており、日々緊張感を持って運転をしていることが、その声色から空間を通してピリリと伝わった。

 ―ドラコンに向け準備をしましたか?

 藤原氏「土曜日に優勝した小川先輩の指導を受けながら筆記試験や実技の練習を行いました。

 ―ドラコンの勉強は業務に役立ちますか?

 岸本氏「筆記試験の勉強は忘れかけている交通ルールのおさらいに効果的です」

 ―無事故無違反への取組みを教えて下さい。

 金尾光男リスクマネージャー「乗務員の班長制をとっています。また、優良乗務員及び班ごとの表彰をはじめ、いろいろな表彰制度があります。」

 ―浜田運送はどのような雰囲気の会社ですか?

 岸本氏「仲が良く、とても協力的です。3位入賞はみんなの協力があって、成し得たことだと感じます」


 株式会社 浜田運送
  

 
【ひとこと】

ドラコンを勝ち抜くには当然準備が必要。入賞出来ずとも、大会までの筆記や実技の勉強、さらに協力体制の強化など得るものは大きい。自社の体力を図る判断材料になるはずだ。