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自動車登録の簡略化へ―行政刷新会議へ提案
 前原誠司国土交通大臣は9月3日、政策グランプリのフォローアップの中で、自動車登録手続きの簡略化を進めることを蓮舫行政刷新担当相と国交省職員の山本弘一郎さんに伝えた。前原大臣は「おかしいと言って実現される仕組みが大切。今後も様々な提案に真摯(しんし)に耳を傾けたい」と期待を示した。
 
 具体的には登録化の電子化を進め、2012年度中に自動車のナンバーが変わらない範囲内での移転、引越しに限り、自宅から管轄の運輸支局などのインターネットでアクセスし、車検証の住所変更を行えるようにする。国交省職員の山本さんは提案の中で次の3点を挙げている。

 1.出頭義務の緩和=(年間300万件の出頭義務が省ける。移転・変更登録など全体の約4割が対象)
 2.住民票・車庫証明書の省略=住民票の写しに加え、免許証でも可能とし、市役所や警察署に行く手間が省ける。
 3.高級車に限定=所有権公証制度の下での厳格な所有権審査を簡略化。

 政府の行政刷新会議は5月末に最優秀アイデアに、山本さんの案を選び、本年度末までに検討結果を取りまとめる予定としている。