自動車ニュース
業界の模範に―兵タ協接客コンテスト予選会(神戸会場)
 兵庫県タクシー協会(松本奈良雄会長)は9月2日、タクシー乗務員接客コンテスト予選会(神戸会場・信原実行審査委員長)を開催した。今年で4回目の開催となる。10月7日に生田神社で開催される本選への出場希望者17人が接客の技術を競った。

 審査項目は身だしなみ、表情、言葉から受け取る第一印象とドアの開閉と確認、挨拶と返事、行き方・コースとシートベルトの確認を実際に演じる実技の2つ。出場者は初めに、1グループ4名が順番に1分間のスピーチを行い、続いて審査員からの質問に回答した。その後、実技試験に移った。設定はJR三宮駅から乗車し、大阪の伊丹空港へと向かうというもので、運賃は8700円(高速道路料金1200円)の設定とした。

 出場者の中で最年少の久保雅義さん(36)(山陽タクシー)は日常の業務で心掛けていることはお客様に常に感謝の気持ちで接すると自己PR。審査員は「お若いですね。ぜひ、若い力を生かしてタクシー業界を元気づけていって欲しい」と励ました。

 予選を終えた後の講評の中で皆見房雄副会長(国際興業神戸)は「気になったのはドアサービス。手の出し方などを練習して本選に望んで欲しい」と出場者を激励。

 審査員の矢島正枝ひょうごツーリズム協会ホスピタリティマネージャーは「乗務員の方々に接客サービスを指導することもあるが、当初こそ、丁寧でも、実際に乗務を始めると、接客の基本を忘れがちになる傾向があるように思う。きょう、参加された皆さまは接客の基本を今一度、思い返して常務に臨んで欲しい」とアドバイスした。