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協会の姿勢に疑問の声―大タ協理事会 (2/2)
 全国労務連絡会会議に関する報告の中で、丸尾拓養弁護士が改正労働基準法、労働事件裁判例に関する講演を行ったことに触れ、丸尾弁護士は「最近の労使では話合いでは解決せず、乗務員が無理難題を言う時代だ。労働者を裁判に持ち込ませないことが重要だ」とレクチャーした点を強調した。
 
 労働委員会の報告で、最賃問題について、北村建児副委員長がタクシー産業への理解や支援を訴える要望書をまとめたことを報告し、薬師寺理事は「先の理事会で、6カ月雇用の嘱託労働者の雇用が現状では違法性が高いと指摘されたが。協会としてモデルケースを示すべきだ」と質問した。また、理事会終了間際に薬師寺理事が再び発言し、定款約款の文言、業界紙の取材姿勢に関する個人的な見解を述べた。
 
 業界紙の取材方法について、「名刺を持ってきたら原則、取材は受けるのか。取材は1社1人。第三種郵便の資格を持っているところにしてはどうか」と強い口調で主張した。自身が代表を務める関西中央グループの関西中央守口交通が許可を取り消された問題への反応は「新規事業者は3.5倍の罰を受けた。9月を以て減車する。」と述べるに留まった。