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中国人船長を釈放へ―尖閣諸島漁船衝突事件
 沖縄県の尖閣諸島沖・日本領海内で発生した中国漁船衝突事件で、那覇地検は9月24日、公務執行妨害容疑で逮捕され、拘置中の●其雄(せんきゆう)船長(●は「擔」のつくりの部分)の釈放を発表した。

 那覇地検は「わが国国民への影響や、今後の日中関係を考慮した」ことを釈放の理由としたが、検察当局が外交的配慮を挙げるのは異例。船長は公務執行妨害の容疑を否認しており、釈放後、中国にチャーター機で送還される見通し。

 今回の事件発生以降、中国側のレアアース禁輸措置の動きやSMAPの上海公演の延期など広範な影響が懸念されていたが、早期の船長釈放に国内から不満の声も漏れ聞こえそうだ。今後、中国側は東シナ海のガス田共同開発などの問題で主導権を握ろうと強い姿勢で日本に臨んでくることも予想される。