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NEDOーレアアースの代替技術開発進める
 独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は9月16日、レアアースの一種で液晶テレビのガラス基板の研磨材に使用されているセリウムの代替技術を開発したと発表した。開発したのはNEDOの希少金属代替材料開発プロジェクトに参画している九重電気(神奈川県伊勢原市)、立命館大学などの研究グループ。

 研究グループは研磨パッドに多孔質エポキシ樹脂を使用して実験をしたところ、従来の二倍の研磨効率があることを発見した。実験の結果、研究グループはセリウムより安価な酸化ジルコニウムを用いることで従来より研磨効率を50%改善。使用量の削減にも成功した。ハイブリッド車や電気自動車の製造に必要不可欠なレアアースの安定調達が喫緊の課題となるなか、新たな代替技術の早期実現化が期待されそうだ。