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「果てしない闇に向かって」−みちびき軌道投入へ
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9月27日、今月の11日に打ち上げられた準天頂衛星みちびきが、日本のほぼ真上(準天頂)を通る軌道への投入に成功したと発表した。みちびきは米国の約30基のGPS(全地球測位システム)を補完する測位衛星で日本標準時子午線(東経135度)を軸に、日本列島から西太平洋上空を約24時間かけて8の字の軌跡を描きながら周る。早くとも、10月19日には測位情報の送信を試験的に始め、12月からカーナビなどへの実証実験を行う予定。実験の際に財団法人衛星測位利用促進センターが専用受信機を貸し出す。

 一方、中国の南方日報は月周回衛星「嫦娥2号」が10月1日に打ち上げられる可能性が高いと関係者が語っていることを伝えている。10月1日は中国の建国記念日に当たる国慶節。中国は同日に打ち上げることで国威の発揚を高めることを狙っていると見られる。嫦娥2号は月面に近づき、撮影を行う予定。日本が打ち上げたみちびきとは目的が違うが、世界の大国が次々と衛星の開発を進める中、今後は安全保障の面からも多角的に宇宙の問題を考えていく必要性に迫られている。