自動車ニュース
乗務員の労働条件の改善願う―全自交待鳥康博書記長
 民主党タクシー政策議員連盟のWTで道路運送法の改正に向けての議論がされる中、どうすれば、タクシー業界と乗務員の労働条件が改善されるのか。全自交待鳥康博書記長に聞いた。
 
 タクシーが規制緩和されてから、約8年経った。台数規制の撤廃、運賃の上限価格制が導入されることにより、台数が増加し、新規参入が相次いだ。結果、運賃は人件費にしわ寄せし、いくらでも安い運賃、特に大阪のワンコインタクシーのような低価格の運賃が出現したが、全て労働条件にしわ寄せされた。

 運転者の環境が劣悪し、タクシーでは生活できないという状況だ。現在は昨年のタクシー新法で供給過剰と関係者の協議会を設置し、減車を中心に 具体的に各社がどれだけ減車するかという段階になっているが特措法は万全ではない。正直者が損をするという状況も生まれている。5月に発足した民主党タクシー議連WTでは道路運送法の改正の議論がされている道運法の改正がなるかならないかは業界内にどこまで自覚されるか。世間の理解が得られるかにかかっている。   

 最賃の値上げについても、心配しなくても良くなるような業界の環境を作らなければ。そのための法改正でもある。