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半世紀余の業界と地域への貢献 中野氏の受章祝賀会開催
 今年春の叙勲で旭日双光章を受章した中野良雄・前兵庫県自動車整備振興会副会長((有)中野自動車会長)の受賞記念祝賀会は、橋本一豊・兵庫県自動車整備振興会会長、松本浩・同副会長、川崎武人・兵庫県自動車整備商工組合副理事長、岩佐光一郎・兵庫区自治会連絡協議会会長、大林哲也神戸市自動車整備協議会会長の5氏が発起人となり10月16日、神戸ポートピアホテル「大輪田の間」で盛大に開催された。

 発起人を代表して橋本会長は「中野さんは先代の事業を継ぎ事業の発展に努め、昭和62年以来兵整振の理事とし今日まで努められ、平成15年から昨年までは副会長として業界活性化の先峰として活躍された。なかでも阪神大震災時は自らの罹災にもかかわらず臨時検査場の運営に尽力され頭の下がる思いがする。整備業はじめ交通安全、公害防止と自動車関係事業への貢献により受章された。今後は健康に留意され末永く業界のリーダーとしてお導き下さい」と挨拶。

 来賓の平井隆志・近畿運輸局自動車技術安全部長は「持ち前のパワーとアイディア、培った経験で後進にもう一肌力を注いで下さい」と祝辞。赤羽一嘉前衆議員、岩佐光一郎兵庫区自治会連絡協議会長からも中野氏の業績と地域社会への貢献と夫人の協力を讃える祝辞が続いた。

 お孫さんから花束を受けた中野氏は「昭和28年に父の仕事を手伝って2級整備士、検査員の資格も取った。以来57年になる。やはり思い出すのは阪神淡路大震災で、工場は全壊、シートを張って仕事、その間臨時検査場の道案内や場内整理に協力したこと。整備業界、自治会など地域社会の仕事に出向けたのも家内のおかげ。改めてお礼を言いたい。若い頃から習った詩吟を披露してお礼とします」と述べて富士山(石川丈山作)を七段の声で吟じ拍手喝采を浴びた。

 祝宴は藤田裕隆・兵庫陸運部長が乾杯発声して開宴。和楽器演奏集団独楽(こま)の演奏が響く中、歓談が続いた。和やかな祝賀会は、松本浩・兵整振副会長の閉会の挨拶で終宴した。