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運輸業界の実態調査―摂南大学羽石寛寿教授
 摂南大学は地域連携センターが中心となり産学共同で独自研究を行っている。現在、同センターが研究を進めている運輸業界の実態調査はユニークだ。同研究の大きなテーマは1、疲労の研究(理工学部)2、ドライバーが1日の中で効率的な仕事をしているかという流れの調査(理工学部)3、ドライバーの意識・生活実態のアンケート調査(経営情報学部)の3つ。この中で運輸業の現場で働く労働者の生活実態調査を行っている経営情報学部の羽石寛寿教授は無理な仕事をしていれば疲労が発生するという点に着目した。
 
 羽石教授は「日本の社会的構造からなかなか浮び上がってこない中小零細の労働実態に疑問を感じた」と経緯を話す。羽石研究室3年計画で実態調査を行っており、調査では組織風土診断(マトリックス図で4タイプに分類)、モラールサーベイ(従業員意識調査)で人間の動機や労働、勤労意欲などを数量的に分析し、研究を進めている。