自動車ニュース
タクシー特措法、全会一致で成立 新規参入、下限割れ等を厳格化 (2/2)
 また、付帯決議の主な内容は、利用者の選択性を高めるための方策、最新のIT技術を活用したサービス提供、利用者利便の向上に資する情報提供、乗り場の整備等の推進▽運転者の労働条件の改善・向上、違法不適切な行為の排除▽特定地域では、地域の需要に適合し、新規参入や増車による需要増が明らかに見込めるもの以外は、原則としてこれを認めない。特定地域に指定されなかった地域についても、特定特別監視地域への指定を検討▽協議会が策定する地域計画には、過度な運賃競争や労働条件改善・向上のための対策について記載▽自主的、協調的な減車を促進する支援制度の創設▽特定地域において協議会に参加しない事業者、減車等に協力しない事業者に対して、その経営状況を十分に確認する等の措置を講ずる▽同一地域同一運賃の実現が必要との意見を踏まえつつ、適切な運賃制度及びその運用を検討▽運賃のガイドラインにおいては、自動認可運賃の幅を縮小するとともに、下限割れ運賃の審査を厳格化▽下限割れ運賃を採用する事業者には、人件費、一般管理費、走行距離等について定期的に報告、チェックを行う。運賃割引による低額運賃についても同様のチェックを行う▽今後、新規参入事業者については、まず幅運賃内で一定期間事業を実施させる等の措置を講じる▽今後の運賃改定においては、幅運賃内の運賃であっても改定の結果、運賃が下限割れとなれば、一年の有効期限が付されるよう措置する▽監査体制の大幅な増強▽労働関係法令違反に対する処分強化、走行距離制限の導入地域の拡大、デジタルタコグラフの義務化等の検討▽歩合給と固定給のバランスの取れた給与体系に再構築すべく努力するなど。