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富士重、実質無借金―資金需要と設備投資を視野に
 富士重工業は2012年3月期にも実質無借金経営となる見通し。富士重は2008年4月にトヨタ自動車、ダイハツ工業と開発と生産分野において協力関係を築くことで合意しており、11月29日から発売を開始した新型コンパクトカー「スバル トレジア(TREZIA)」はトヨタ自動車よりOEM供給を受けた初めての車種で、積極的な事業展開を見せている中での見通し発表となった。

 (無借金経営とは?)銀行など金融機関からの借入れや、各種社債・CP(コマーシャル・ペーパー)などによる資金調達に頼らずに自己資金(資本金)と内部留保(剰余金)で経営を行う手法。無借金経営を行っている国内最大手の自動車メーカーは自動車事業の他、独自のローン事業など幅広い事業展開を行なっているのが特徴。財務体質の強さが今後、需要の拡大が予測されている燃料電池の分野に進出することも可能としている。