自動車ニュース
改造電気自動車の安全基準に関わるガイドラインを発表ーAPEV (2/2)
 【感電対策】
1.活電部は導電体(金属等)でカバーし、そのカバーが車体にアースされていること。(水の浸入への配慮は必要だが、非導電性カバーでもよい。)
2.そのカバーには高電圧警告マークを貼ること。
3.工具を用いずに外せないこと。(サービスプラグは除く)
4.人が直接接する部分のカバーは針モデル(IPXXD)を満たすこと。ただし、車屋外、荷物室以外であれば指モデル(IPXXB)を満たせばよい。
5.充電系連結システムにおいて、商用電源と非接続時、そのコネクター部は室内から針モデル、屋外からは指モデル(IPXXB)を満たすこと。ただし、その部分が1秒以内に適用電圧未満に低下すれば、その必要はない。

 【ケーブルの色】
 ・エンクロージャー内を除いて、駆動用バッテリーとパワーユニットとの間の高電圧用ケーブルは、オレンジ色の外部被覆により識別されていること。

 【感電保護のための警告表示】
 ・バリヤ及びエンクロージャーには細目告示別途110に規定された感電保護の警告表示を行うこと。

 【モーターの取付強度】
 ・モーターは既存のエンジンマウントと同様の強度が確保されるように取り付けること。この場合、ベース車のエンジンマウントをそのまま使用するコンバージョンであって、モーターの重量及びトルクがベース車のエンジン重量及びトルクを上回らないときは、適合する例とする。なお、上回る場合、またはマウントを新設する場合には、改造届出の際にモーターの取付強度検討書を提出すること。
 モーターユニットが当初の内燃機関と比較し、トルク、重量共に同等以下の場合は、ベース車の物を基本とする仕様が成り立つと考えるが、それを超える場合は、強度検討などを行い、安全性を検証する。

 【モーターとトランスミッションの締結方法】
 1.モーターとトランスミッションに結合する場合には、十分な強度と精度を有する金属プレートを挟んで結合する。
 2.モーターは、トランスミッションを含む動力伝達装置が、モーターの回転により異常な振動などを起こし、又は破損に至ることの無いように取り付けられていること。
 3.改造届出に当たっては、モーターとトランスミッションとの結合が正確になされていることが確認できるフランジ等の寸法などを示した結合部の図面を提出すること。

 【バッテリー搭載方法】
 1.駆動用バッテリーは細目告示別添111に規定された位置に搭載すること。
 2.コンバート後の車両の重量バランスはベース車両の重量バランスを逸脱しないよう配慮すること。