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【年頭所感】兵庫県トラック運輸厚生年金基金 理事長 北野耕司 (2/2)
 このような経済状況の中にあって、昨年6月菅内閣が発足しましたが、7月の参議院選挙で民主党は大きく議席を失い、いわゆる「ねじれ国会」という不安定な状況が続いています。デフレ経済からいち早く脱却し、日本を再生させる政策を実現するために腰の座った政権運営が望まれます。

 当基金でも、平成19年・20年度の米サブプライムローン問題さらに世界的金融危機による運用環境の悪化で資産が4割以上減少しました。平成21年度の収益を加えても資産は戻らず、3 年連続して純資産が最低責任準備金の9割を下回ったため、厚生労働省より再び指定基金に指定されました。

 今後は5年以内に財政の健全化に向け、掛金引上げを含む大変厳しい健全化計画の検討そして実施を求められることになります。

 昭和45年の設立後40年が経過した私たちの基金は、日本のみならず世界の政治や経済の動向に注視しながら、基金財政の安定化を図り、みなさまに信頼され、喜ばれる基金づくりを目指し努力していく所存でございます。事業主ならびに加入員のみなさまには、変わらぬご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

 結びにあたり、辛卯の本年がみなさまにとりましてさらに充実した一年でありますことを祈念いたしまして、新年のごあいさつとさせていただきます