自動車ニュース
【年頭所感】(社)兵庫県自動車整備振興会 会長 橋本 一豊 (1/2)
 兵庫県自動車整備商工組合 理事長 橋本一豊

変化する社会にかかせない存在に
説明と同意で信頼でき、心許せる隣人に



 新年明けましておめでとうございます。平成23年の年頭にあたり、一言ご挨拶申し上げます。

 平成22年度の我が国経済は、雇用情勢、設備投資など引き続き厳しい状況が続いており、円高による影響が大いに懸念されました。

 このような状況の中、国内の自動車保有台数はエコカーへの補助制度や重量税などの減免措置が導入され、新車販売の持ち直しがみられましたが、平成22年9月7日にエコカーへの補助制度が廃止され、10月度の登録車新車販売台数が42年ぶりに20万台割れとなり統計上過去最低の販売台数を記録し、エコカーへの補助制度終了による反動減が顕著になりました。

 また、保有車両構成も、平成21年度末では登録自動車の30%以上が10年以上経過した車両となり、車齢11年以上の車両を使用されているユーザーの故障経験は45%と高い状況にあることから、長期使用車両の安全確保に、より丁寧で必要となる内容を取りまとめた、「業界の推奨する長期使用車両の点検」をユーザーに提案し、安全の喚起を図る取り組みが必要となっています。

 こうした状況において、自動車整備業界の平成21年調査による総整備売上高が5,4兆円と3年連続で6兆円を割り、平成2、3年ごろの総整備売上高となり、業界を取巻く環境はより一層厳しくなる中、業界全体の経営基盤の確立と活性化の推進が喫緊の課題となっています。

 さらに、「安全」が社会生活での問題となるなか、我が業界においても、安全・安心・環境・快適に対して社会の期待に応えられる、より高度な点検技術やアドバイス技術を修得、対応することが必要となっています。