自動車ニュース
【年頭所感】(社)兵庫県自動車整備振興会 会長 橋本 一豊 (2/2)
 特に、急進する車両の電子制御化による新技術への対応については、国土交通省にスキャンツール普及に向けた検討会がスタートし、スキャンツール統一化や普及に向けた取り組みが推進されていますので、当振興会でも、診断料の点数制度の検討に積極的に取り組みます。

 当会の社会貢献事業としては、災害時の支援活動について多数の支部において、市等と協力協定が結ばれるなど、運動が全国の企業や整備振興会等から注目されており、本年も整備事業の社会的有用性・貢献を社会にアピールする方策として、さらに展開させていきたいと思っています。

 一方、最近整備事業者が商取引等のトラブルに巻き込まれる事案が発生していることから、会員を対象としたトラブル防止研修会を引き続き実施いたします。

 また、自動車使用者対策として、自動車使用者の信頼を得ることが出来るよう、引き続き自動車整備相談所における相談体制の適切な運用を図るとともに、自動車がより安全で快適となった反面、ユーザーの保守管理意識が希薄化し、2年車検に対する1年点検の定期点検実施率が約40%である現状を踏まえ、定期点検整備促進運動の一環として実施している点検教室では、点検整備の必要性と適正な使用をご理解いただくため、本年度も幼稚園等のお母さんを対象としたクルマ安全教室を開催するなど、積極的に実施してまいりますのでご支援ご協力をいただきますようお願い申し上げます。

 本年は、隔年ごとに実施される自動車整備技術コンクールが開催されます。全国に誇れる全24支部参加による大会の開催を目指し、コンクールに先立ち、より確実に、より精度の高い点検整備技術、アドバイス技術が培われるような研修会を前回同様開催し、引き続き自動車整備士の資質向上を目指した大会となるよう準備を進めていく所存です。

 兵整商の運営につきましては、主として取組みましたリユース(復元)・バッテリーシステムが、昨年財団法人クリーン・ジャパン・センターより資源循環型社会への構築に貢献したことで奨励賞をいただき、社会的な評価を得ました。 

 また、ヘッドライト・コーティング剤の斡旋等も会員様から評価を得てご愛顧をいただきましたことを深く感謝いたしております。 

 引き続き、組合員の皆様のご協力をいただき、優良な作業環境改善商品や低価格部品の供給、また利用の拡大している各種斡旋事業(特に会員様より要望のあった、保険代理店の斡旋)、指導・教育事業を積極的に推進してまいりますので、変わらぬご支援ご愛顧をお願い申し上げます。

 本年も以上のような自動車整備業界を取り巻く諸環境を踏まえ、将来に向けての新たな経営基盤の確立や継続的な業界繁栄と自動車整備業の社会的地位の向上のための諸事業を積極的に企画し、会員の皆様に必要とされ、頼られる兵整振・兵整商に発展するよう事業展開してまいりたいと存じます。

 新しい年が皆様に取りまして良き年となりますように祈念申上げます。