自動車ニュース
「整備工場で車が買えるんですか?」―車離れした若者1
私は今年で27歳になる神戸で働く女性会社員です。
出身は兵庫県中南部。地元の小中高に通い、京都市内の大学に通いました。今は神戸市内に住んでいます。
 

私はこれまで車が買わないといけないほど必要に迫られたことが一度もありません。車自体に興味を持ったこともなかったので「車離れをした若者」だと思います。
 

私が育ったまちでは市内を循環する市営バスや都市を結ぶ電車や路面バスが通っていません。姫路へは神姫バス、三宮・大阪へは中国道を走るハイウェイバスか粟生駅まで出てJRと神鉄を使っていました。移動手段は専ら自動車で大人一台が当たり前でしたが、習い事などの際には送り迎えをしてもらっていました。もし、実家で住んでいたら、車は必要不可欠だったと思います。
 

京都市内での大学生活では移動手段が主に徒歩か車でした。頻繁に走る市営バス・地下鉄、阪急電車、さらにはタクシーが一般乗用車並みにたくさん走っていたので、移動に困ることはありませんでした。
 神戸市内の移動は、阪急、阪神、JRが山と海の間に等間隔で走っており、バスやタクシー、地下鉄もあります。田舎での移動を考えるととても生活がしやすいので、移動で不便さを感じたことはありません。


 大学2回生時に京都の自動車教習所で免許を採ったのですが、それ以降に車の購入を真剣に考えたことはありません。車を運転する際に使用したのは、レンタカーです。レンタカーはまだまだ高いので、旅行や友達など団体で行動する程度でしか採算が合わないと考え嫌遠していたほどです。最近では中古車を扱うレンタカー会社が増えてきたので、もっと気軽な値段で週末や長期休暇で使用ができたら嬉しいなと期待しています。


 恐らく今からお話することは車の整備業に従事されている方には失礼に当たるかもしれません。私はこれまで町の整備工場で車が購入できるとは知りませんでした。ディーラーという存在もあまり知りませんでした。新車はメーカーのテレビCMで知り、メーカーで買えると思っていました。整備工場は整備だけをしているのだと思っていましたし、整備工場で車が買えるというイメージが全くありませんでした。でもバイクは整備をしているまちのバイク整備工場で買えるということは知っていました。


 「整備工場では整備だけやっている」というイメージは20代までの方なら同じような感覚なようで、私に限ったことではないようなことも最近知りました。