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中小企業の中国進出で不況から脱却―ジェイカス中国進出セミナー
  中国市場へ参入し進展しない国内経済状況から脱却しようと活動を重ねているジェイカス(株)の中国ビジネス研究会は1月19日(西宮)と20日(大阪)、第3回中国進出セミナーを開催した。西宮では中小企業中経営者を中心に約40名が参加した。


  講師は上海在住のイギリス公認会計士でThink Smartビジネスコンサルタント代表の林平氏。法律事務所や財務コンサルタント会社、さらに日本の銀行で中国に進出する製造業者に融資を行った経験を活用し、中国進出に資金や人材など投資できる大手と異なったノウハウが必要となる中小企業の中国進出の方法について、成功例と失敗例を紹介しながら、説明を行った。


  林氏は中小企業が中国へ進出する際に重要となるポイントを1.気持ち 2.人脈 3.商品 4.管理 5.資金と挙げた。日本企業は中国を「製造工場から販売市場」へと見方をシフトさせてきている。しかし中国進出に対して資金・人材ともに充実している大手に比べ、中小企業は同様の戦略が打ち出せず、中国市場は魅力的であるがどのように進出していったらよいのかノウハウが分からない経営者が多くを占める。せっかく中国の展示会に出展するが、名刺を交換するのみで終わり、機会を活かしきれていないのが現状。
  必ず中国で成功するんだという強い気持ち、変化の激しい中国にあわせる柔軟性、会社規模に応じた進出の方法を考えること、中国という異文化の中で事業を展開するにあたりせめて3年間のスパンを設定するなど長期的な視野が必要だと説明し、最後に「あとは思い切って中国へ進出する決断力です」と経営者らを鼓舞した。