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大型車の車輪脱落事故が急増―国交省
 国土交通省では大型車の車輪脱落事故が急増し特に事故発生率が高い2月〜3月の日常点検の実施を強く呼びかけている。
 
 国交省は14日、大型車の年間車輪脱落事故件数などを発表した。これによると、ホイール・ボルト折損による車輪脱落事故が前年比11件増の24件に達している。

 平成16年に実施した調査では事故原因として『ホイール・ボルトの締付力不足』が全体の約25%を占め最多で、次に『ホイール・ボルトの誤組』、『ホイール・ボルトの過締め』が続いた。
 
 事故発生時期は2月・3月の初春に多く年間発生の約32%を占める。また地域別にみると東北、北海道、北信越といった積雪地で多く発生している。
 
 車齢別でみると、6〜12年が大半を占めた。
 
 国土交通省の自動車交通局技術安全部整備課の担当官は「現在、主な原因はつかめていません。トラックでは全般的に故障件数は減少している」「JISやISO方式どちらでも同様に発生している」と説明した。