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「連携を確認」JR西事故対応訓練―兵整振神戸東支部も参加
 2005年に発生したJR福知山線の脱線事故を教訓に踏まえ、JR西日本は1月28日、神戸市灘区のJR東海道線東灘信号所で列車事故対応訓練を実施した。訓練には神戸市消防局や救急車、兵庫県警灘警察署など地域の警察や消防、地域の関係者270名が参加。はちどりネット(防災協力事業所)に登録している兵整振神戸東支部(咲山周一支部長)からも4名が対応訓練に参加し、負傷者を乗せた担架を救急隊と協力して運び、救援活動にあたった。

 今回、参加者に防災訓練の流れが知らされておらず、緊迫した空気の中、救援活動が展開され、地域、警察、消防の各機関が連携を確認した。 
 
 今回の防災訓練はJR東海道線の灘―六甲道駅間で自動車が陸橋から転落して新快速電車に衝突し、運転士と乗客約100名が車内に取り残され、多くの負傷者が出たとの想定で実施。JRの列車が非常汽笛で事故発生を伝えると、運転士が携帯用信号炎菅を発火させ線路上を走り、異常を知らせた。通報で到着した警察や消防が事故の状況を把握し、負傷者を順に運び出した。

 参加した支部会員は「尼崎の脱線事故の際も多くの地元住民が負傷者の救護にあたり、自動車の整備をしていた人も救援に駆け付けた。地域、行政、企業が連携して備えておくことが大切」と話していた。