自動車ニュース
再規制どこまで−法律改正の可能性も示唆―バスのあり方検討会 (2/2)
 昨年10月末に設置されたバス事業のあり方検討会では、参加した委員からツアーバスの四条免許義務付けや、車掌「(ガイド)」の義務付け、旅行業法に罰則規定を設置、新規参入は車齢3年以内とすることが意見として出ており、再規制を求める声が根強いようだ。

 2月15日、第4回検討会。委員らが貸切バス事業者と旅行業者との関係について意見交換。

 検討会の中で、「旅行業界側が運転、労働環境などの面で問題となるような指示をしているのではないか」、「これまで通り、定められた法律を守っていけばよい。商取引のルールを守ることが大切」といった双方の考えを表明したという。

 一方、事務局は論点整理の視点として、事務局側が法令順守の徹底、相互理解の促進といったたたき台を示したが、後日、参加した関係者は「到底、納得のできるのものではない」、「利用者は低価格を望んでいる。契約する際の適正運賃も実態に合った運賃に」と感想を話している。 


 ひ と こ と 
 現在、国は道路運送法の改正も視野に幅広い議論を進めている状況だが、業界団体と官僚統制が残り、利用者の声が反映されないような再規制は避けるべきだ