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ゼロスポーツ自己破産へ 日本郵政との契約は解除 (2/2)
 同社は4日に破産の申し立てを行い、事後処理は破産管財人に委ねる。代理人の弁護士によると、来週以降に改めて説明の場を設ける予定だという。10年8月期の年間売上高は約5億5300万円、経常損失は2億1500万円の赤字だった。

 ゼロスポーツは1994年に設立されたベンチャー企業で、EV車の開発に長年取り組んでいた。2005年「愛・地球博」の際にはイベント用パレードカー(軽トラックEV)に採用されるなどし、知名度を向上させたが、不況による影響を受け、10年8月期は欠損を計上していた。
 
 昨年、8月に同社は日本郵便とEV車1030台を納入する契約(契約金額約35億円)を結んでいたが、納入期限までにEV車を納入できなくなった。EVの生産遅れから予定通りに納入が出来ず、今年の1月に日本郵便 から契約不履行を理由に契約を解除された。違約金は約7億円。