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オリックスが大阪で開始―世界で高まるEVカーシェアリング (1/2)
 オリックス自動車が3月1日から、大阪府内でリーフ10台をカーシェアリング用に貸し出すサービスを始めた。同社は東京都内でアイ・ミーブとプラグインステラカーシェアリングを行ったが本格EVであるリーフの採用は今回が初めて。エアコンなどを使用すると航続距離が一段と落ちてしまうなどの問題を抱えているEV。カーシェアリングは2時間程度の短時間、短距離の利用を想定したサービスでは、その弱点が克服できるという発想だ。月額基本料金は2000円と使用15分当たり150円で、大阪、堺、豊中市の6カ所の駐車場で貸し出される。


  また、日本に先駆けEUではmoses ( mobility services for urban sustainability)と呼ばれる国際プロジェクトを立ち上げ、持続可能な都市、都市の効率と魅力の向上を目的にカーシェアリングを都市開発交通体系の中に組み入れようとの動きが活発化している。学術的にも研究がおこなわれている。2005年に行われた最終報告会議では20カ国からおよそ160人が参加し開催され、3年以上にわたる各地でのプロジェクトの総支出額は約450万ユーロ(約6億2500万円)で、このうち約180万ユーロ(約2億5000万円)を欧州委員会が支援した。フランスのパリ、ベルギーのブリュッセル、ドイツのブレーメン、イタリアのトリノなどで活発な動きがみられる。

  カーシェアリングは都市計画の一つとしてとらえる必要がありそうだ。EU各国の事例は次の通り。