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オリックスが大阪で開始―世界で高まるEVカーシェアリング (2/2)
 パリ市のHPによると、フランスでは3000台と1000か所(うちパリ市内には700か所)の駐車場を確保し、2011年秋には「オトリブ(Autolib')」プロジェクトが開始する。交通担当パリ市助役のアニック・ルプティが会長を務める自治体連絡協議会により運営され、プロジェクトにはパリ市と、パリ地方の40の市町村(2010年12月現在)、およびイル=ド=フランス地域圏が参加する。

  パリ市民の58%は自動車を所有しておらず、この割合は10年前と比較して2.5%増加しているが、自動車を持っている市民は95%の時間は駐車させたままという状況。さらに市民の16%は、車を利用する回数が月平均で1回未満にとどまっている。また自動車の維持費は年平均で5000ユーロと高額で高額駐車場や保険料などに抱えており、日本と同様の状況がある。

  カーシェアリングに使用されるEVの車体はイタリアのトリノで、バッテリー(30 kWhのリチウムメタルポリマー電池)はブルターニュ地方で製造される。充電に要する時間は平均4時間。月額会員費は12ユーロ、利用料金は最初の1時間まで5ユーロ。パリにはカーシェアリングはケス・コミューン、オキゴ、モビゼン、ガルボクスなどレンタカーがすでにあり、他市においてはエコ交通の先駆都市ラ・ロシェルをはじめ成功事例はいくつもある。

  またベルギーの首都ブリュッセルでも今月からはZenCarが15カ所に29台のプラグインEVのカーシェアリングを開始する。