自動車ニュース
年度内に減車完了―近畿ハイタク総会 (2/2)
 関会長は冒頭あいさつで「昨年一年間は非常に厳しい一年だった。減車問題などには特にご苦労されたことと思います。これまでの自民党政権下から民主党政権に変わったわけですが、交通基本法を見ているとタクシーはどこかへ消えてしまうのではないか、大都会以外は大変なことになると危惧しています。自治体への権限の移譲といった中で、消防団のような方がいつで
もタクシーを走らせるようになります。タクシーが社会に信用されてきたのはそんなにたやすいものではない。ひとつ事件が起きれば信用は飛んでしまうようなものだ。そういったことをしっかりと行政などに訴えていかないといけない」と述べた。退任の記念品が関会長より坂本顧問へ贈呈された。
 
 来賓の原喜信・近畿運輸局長は「タクシーは景気動向に左右されます。政府の経済報告を見ても足踏み状況から脱出したと報告されているが、減車の効果が見えている。こうした勇気をもって減車に取組んでもらいたい。地域計画が作成され、実行と言う段階だ。効果実績を拡大し適正化などの4本の柱を立て、年度内に減車を完了して頂きたい。そのためにヒアリングなどを重ねていく予定です。また安全の問題では処分基準の強化を行います。昨年のタクシーにおける交通事故死者数は二倍になり、国民のタクシーに対する信頼問題にあたります。安全・安心・快適・便利であるか最終的な評価は国民が行うものであります。痛みを伴った改革を行えるからこそ真のリーダーシップをとれるのではないでしょうか」と強い口調で挨拶を行った。