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ガソリン枯渇 供給追いつかず―東北地方太平洋沖地震
 日本列島を襲った東北地方太平洋沖地震。地震の影響は東北・関東等に深刻な影響を及ぼしている。石油連盟によると大津波による被害や製油所(仙台港)の爆発など深刻な被害を受けた宮城県の他、東北の港にあるオイルタンクが破損しているという。
 
 16日現在、東北向けガソリン供給が追い付かず現在、関東地方の施設9カ所のうち2カ所からしか出荷できない状況だという(震災後に停止した製油容量は日本全体の約29%)。
 
 石油元売り各社は日本海側のルートを通り、東北に石油を運んでいる。秋田県トラック協会は、軽油がなく緊急輸送に対応できていないと窮状を訴えた。また山形県や新潟県のトラック協会でも燃料の購入量制限が始まっていると話す。

 ―東北の状況
 宮城の隣県、山形県に住む女性は「ガソリンスタンドも全部、空いてないのよ。毎日、順番に営業していて。2時間半並んで、やっと給油出来たと思ったら、15 リッターの制限」とため息をつく。東北各県の石油関係団体によると、スタンドでの給油を巡って混乱も起きており、各店舗で上限3000
円、10リッターまでというように上限を決めている。中には、数時間を越える順番待ちの中でトラブルも発生しているという。