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大河ドラマ「平清盛」気運 まち活性化に出来ること  (2/2)
 兵庫区民まちづくり会議は昨年8月、「清盛」や「源平合戦」をキーワード
に清盛ゆかりの地兵庫区の魅力を全国に発信するために、兵庫区民まちづくり会議「平清盛ゆかりのまち」発信事業実行委員会を組織した。実行委員長は浜山地区まちづくり協議会会長の櫻井良和氏、事務局長は神戸市獣医師会会長の中島克元氏など各種地域団体から計15名。公益財団法人阪神・淡路大震災復興基金の「まちのにぎわいづくり一括助成事業」制度を活用して事業を展開している。
 
 1月30日には歴史資料ネットワークと共催で、神戸市立会下山小学校体育館において「平清盛 福原の夢」の著者で神戸大学名誉教授の高橋昌明氏を特別講師に招き、大河ドラマ「平清盛」放送決定記念講演会を開いた。今後は兵庫区や中央区に点在する史跡をめぐる散策マップの作成、看板などの
道案内の整備やウォークイベントの企画、平安末期の食べ物の再現、集客イベントなどを検討している。
 
 また、昨年12月27日には矢田立郎神戸市長、井戸敏三県知事、大橋忠晴神戸商工会議所会頭の3名が発起人となり大河ドラマ「平清盛」兵庫・神戸推進協議会の設立総会が行われ、自動車関係団体から兵庫県タクシー協会、バス協会をはじめ、市民や商業団体、観光業界の関係者ら約80人が参加した。
 
 神戸市は平成23年度予算に緊急雇用対策費を含め約4億円の総事業費を計上し、市中央卸売場本場西側(兵庫区)の市有地にプレハブの展示館を、中央区にはドラマの衣装や小道具、キャストなどを紹介する「ドラマ館」を設ける。
 
 また、大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜」の放映の際に舞台が福井に移ることを受けて、県はタクシー千台の車体にステッカーをつけ「動く広告党」盛り上げるように福井県タクシー協会に協力要請を依頼した。さらに観光タクシー「駅から観タクン」のルートを増やし、観光客の受け入れ態勢も整えた。
 
 神戸市兵庫区の担当者は「大河ドラマ『平清盛』は来年1月から始まるが、すでに関連の遺跡巡りをする観光客は増えてきた。遺跡は最寄りの駅から遠いものが多く、タクシーの協力は必要だ」と話した。