自動車ニュース
『取材現場からの声』 大型車整備では深刻な問題
 大型車のスキャンツールの機能制限の問題はボディーブローのように効いている。

 この大型車におけるスキャンツールの問題は決して一部の事業者に限った話ではない。そう思い汎用スキャンツールの2回目会合から傍聴しています。結局、法律がないからこの問題はなかなか進展しない。

 DPFの強制燃焼も出来なかったり、尿素に関しては特に全く分からない。後は全体的な問題だが、エアサスやターボの交換といった頻繁ではないが、大型を扱っている修理工場としては月に1度程度は入ってくるような作業についても、ゼロ点調整をしなければいけないとかが徐々に出てきている。

 スキャンツールは4台導入している。強制燃焼が出来る機種もあればそうでない機種もある。この現状をもっと知ってもらいたい。

 整備工場だけでなく、新車はオイル交換以外では事故などで入庫してくる鈑金塗装業が一番初めに取り扱う機会が増え、スキャンツールへの対応が求められてくるはずだ。

 急展開は期待できないので、これからは地元でディーラー協力会などを立ち上げていき、協力関係を築いていくしかない。(千葉県・大型自動車整備工場経営者・40代男性・スキャンツール普及検討会を傍聴して)