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【速報】「不出馬」関会長緊急記者会見―大阪タクシー協会 (2/2)
 会見の中で、関会長は今回限りで大阪タクシー協会の会長職を退くことを明言した。

 関会長は「昨年4月から会長職に就かれたが、現状の協会の在り方についてどう思うか?」の質問に「運営上、問題があると思っている。後は藤原副会長にお願いしている」と答えた。

 この一年を振り返り、「自己採点は70点。減車の問題が絡んだが、大タ協としてはいけたと思う。EVタクシーの問題などもあった。運賃問題や5割の大幅割引の問題などの積み残しもある」と感慨深げに語った。

 関会長は大タ協加盟事業者に向けて、「お付き合い頂いて非常にありがたい。また、大阪は厳しいことには変わりない。大阪は規制緩和の影響もあり、積み残しはある。新しい政権の中でやってもらいたい」とメッセージを発信。関会長は会見の席から立ち、足早に会場を後にした。

 次期会長には関協の藤原悟朗氏が有力と見られている。関会長は会長職を退くにあたり、 藤原氏に対して、藤原氏が関協の理事長を辞し、大タ協の会長職に就くことを求め、藤原氏も了解しているという。藤原氏は16日の記者会見の中で、会長選への出馬表明をし、会長に選ばれた場合のマニフェスト4項目(遠割の見直しを行う、弁護団を編成し行政処分を受けた事業者の法律相談を受ける、1種免許で乗務できるよう制度改革に努める、政府にタクシー減車分の買取機構の設置を要請するなど)を打ち出している。