自動車ニュース
EV勉強会で白熱した議論ーユアサM&B (2/2)
 意見交換で、村沢氏は電力の「昨年はEV普及元年、今年はEV実用化元年だと思っています。乗用車よりもトラックの方がいいと思っています」と発言した。

 佐藤センター長は愛媛県内のEV関連の状況について、「現在5社が活動していますが、1社新たに加わった」、「貨物車を優先させていきたい。まず、軽の箱バンを普及させたい。集配に利用せれているので、短距離でEVの使われ方を示していきたい」と方針を説明した。

 堺市の酒井隆環境都市推進室次長は同市が進めるEVバスの導入しついて「中型バスで開発をしていきたい。古墳があり、観光客が増えてきています。車の修理業なども参加してもらい、出来るだけ間口を広げ堺産のEVバスを作りたい」と計画を説明した。

 松重教授は京都のEVを紹介したうえで、「産業構造が変わるのではないか。大メーカー主導の縦型構造からオープンイノベーションに変わるのではないか。組み合わせ技術を利用し、世界で一番いい技術を安くする。電気自動車はこれに適した産業になると思う。大きな変革になる」、「日本だけでいいのかと思う。海外を視野に入れたビジネス関係を築いていくべき」と考えを述べた。

 下田社長は「車をどう焼きなおしていくのか。都市生活者にとってはたしてクルマが有効かどうか。21世紀の都市交通網は違う形になっていくのではないか。クルマが今ほど必要とされるのだろうか、もっと簡単な形に変わっていくのではないか」と話した。