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HVに対応、カリキュラムを改定―トヨタ神戸大学校 (2/2)
  トヨタ神戸自動車大学校には2年間で2級の自動車整備士国家試験の合格を目指す「自動車整備科」と4年間で2級の自動車整備士資格とビジネススキルを身につける「高度自動車科」の2つある。

  (松下氏)HV車のように高圧の電気を有するバッテリーを積んでいる車両の整備には必ず低圧電気取扱特別教育を受けなければなりません。これまで当校では2年次までのHV車関係の授業時間を30時間(低電圧講習15時間・HV車に関する知識を15時間)設け、高度自動車科の3年次にHV制御について85時間を充てていました。
  今年からは2年次までの課程に10時間を追加し40時間に。さらに高度自動車車科ではブレーキフルドの交換、エンジンの冷却水の交換、ブレーキパッドの交換などのメンテナンス作業やその反復作業の実習に35時間を追加し120時間を確保しました。
  HV車に対応した教材の充実にも力を入れています。HV車を13台、トヨタの汎用スキャンツールTascanは25台を新調し合計50台を保有しています。

  (石上氏)全学生対象に通常の整備カリキュラム同様にHVの授業を行っています。HV車もこれまでの車と同様に、抵抗無く整備が出来る整備士を育てて行きたいと考えています。