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整備振興会本部への批判相次ぐー兵庫県自動車整備振興会西神支部
 兵庫県自動車整備振興会の西神支部は4月23日、通常総会を開き任期満了に伴う役員改選で辻本博支部長を再選した。兵整振本部からは橋本武司専務理事が出席した。
 
 事業活動では広報活動として平野児童館で親子対象に行った持ち込みマイカー点検や、あったかキャンペーンが定着し豪華景品を用意できたこと、日本工科専門学校のカットモデルを使用した次世代自動車の研修会が好評であったことを報告した。

 また、出席者から「兵整振が公益法人改革で非営利型の一般社団法人に移行するのであれば、課税対象となる繰越金を抑える方法を考えないといけないのではないか」、「公益法人改革で繰越金が出てくると、支部会計としては一番低くしておく必要があるのではないか。支部会費を抑えるべきではないか。残高が多い場合は税務省から課税対象となってしまうのではないか」との意見があり、これに対し辻本支部長は「平成25年度に一般社団法人に移行します。どれぐらいの額で課税対象になるのかもわからない」と説明し今後の検討課題と理解を求めた。

 その後、別の出席者からは兵庫県整備振興会本部の運営について「支部での説明と振興会本部との説明と合致しない点が多い」、「(振興会本部では)決定事項に対して賛否もとらず、一方的だ。ある記事が問題だったと聞いているが、どの記事なのか公開もされていない。弾劾裁判みたいなものだ。振興会(本部)はどっちを向いて物をいわれているのかと思う」と意見が出た。

 それらを受けて本支部長は「支部長連絡会議、支部会での報告、適切な振興会からの説明だととらえている。自動車新聞の件も支部連絡会議と言っても支部長が意見を言う時間がなく、事後報告で聞き流すことになる。総務財務委員会がなぜ新聞を止めるのかという経緯もなく、質問をしている支部長に対し、80人の理事がいる前で『この場で説明できない、後で個々に説明を行う』と言う。これでは報告事項で終わってしまう」と振興会本部の運営方法について指摘したうえで、橋本専務理事を厳しく批判した。

 辻本支部長は「義援金についても、各支部にノルマ的な数字を要求し、西神支部は120社、約60万円。理事会の決定事項にそれが含まれていた。私は理事会で署名人だったので、その文章を消してほしいと訴え、一口2000円になった。私どもは馬鹿ではないので、これは違うのではないかということが多々ある。聞き流していいものと、悪いものがある。どこで、どうねじ曲がって支部に連絡があるのか」と兵整振本部の運営を厳しく批判した。

 さらに辻本支部長は、「2年前の出前振興会の経過について。支部より会員よりの意見がなかなか上にあがっていかない。我々2年役員をしているが、振興会本部がどこを向いて活動を行っているのか、腑に落ちない」と続けて、
 「未認証の人が何をやっているのか、いろいろなことをやりながら、我々の業界に進出している。異業種の参入をみても類をみない。これを業界としても黙っているのか。それを振興会サイドには度々、申している。振興会が上のほう(中央)に意見をうったえるような役割をもっと担ってほしい。建前、体裁でこのような業界に入って、新規認証の立会に向かい、入会しますかと提案するが『何かメリットはあるのか』と聞かれる。なんで認証取ったのか、振興会に入ることが金看板だと思っている。その金看板が規制緩和移行、台無しになっているのが実状です。ディーラーさんは車検整備をあげていかないといけない。認証という立場を振興会の方で、定期点検フェアにお金を使うだけでなく、もっと泥臭い活動をしてほしい。会員にデータの提出を求めるのではなく振興会サイドでデータを集めて欲しい。振興会いりません、認証要りませんとなってしまう。これから厳しくなるので、振興会に期待したいということです」と橋本専務理事に訴えた。

 これに対し橋本専務理事は「もし不審な点がれば、回答もします。地域的に代行が多い地域だと聞いています。去年は兵庫県警が動きました。これも一つの成果だと考えています」と理解を求めた。