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一から仕切り直しか、完全凍結か−トラックビジョンWG (2/2)
 4月14日の定例記者会見で中田自交局長は「今回の震災でトラック輸送の機動性など物流の役割が高まった」と評価し、続けてトラックビジョンのWGについて「業界機能が再確認されたこの機会にトラック事業のあり方をもう一度考えた上で、議論を再開する方がよい」とトラック事業の機能を原点返り見直す考えを示した。

 トラック関係の業界各紙が、WGについての国交省の姿勢について、一部で「凍結」との言葉も使用されたため、トラックビジョンを注視している事業者らは「トラック業界の規制緩和の見直しは中止となったのではないか」と不安が駆け巡った。

 松浪議員は中田交通局長に「14日の定例記者会見において、WGを凍結させるともとれるご発言をされたと業界紙各社が報じておりますが、業界紙の記事は”不適切”と認識してよろしいのでしょうか」と質問し、中田局長は「不正確です」と返答した。続けて4回目のWGの開催日時について田中局長は「震災の対応に追われマンパワーの問題もあり、まだ決定しておりません」と説明した。それに対し松浪氏は「速やかな議論の再開をお願いします」と要請した。