自動車ニュース
【春の交通安全】積極的に事故防止に取り組む−兵庫陸運部長
交通事故防止に向けた取り組みの推進
藤田 裕隆 神戸運輸監理部 兵庫陸運部長  

 
 皆様方には、平素より自動車交通行政に格別のご理解、ご協力を賜っておりますことに対しまして、厚くお礼を申し上げます。


 まず最初に、今般東北地方太平洋沖地震により不幸にも甚大な災害が発生し、多くの方々が被災されました。被災された方々に対し心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。
 

さて、我が国の自動車保有台数は、平成23年12月末現在、全国で7,909万1,536台に達し、兵庫県では、296万5,336台となっており、自動車は国民生活に欠かせないものとして大きな役割を担っています。
 しかし、その一方では多発する交通事故や自動車排出ガスによる大気汚染、地球温暖化など地球規模での環境問題として、早急に克服しなければならない課題に直面しております。


 平成22年における交通事故の発生状況につきましては、全国的には死者数が減小したものの、歩行中・自転車乗用中の死者、高齢者の死者の割合は高水準で推移し加えて増加傾向にあるなど、交通事故情勢は依然として厳しい状況が続いております。


 このような状況の中、国民一人ひとりが交通安全意識の高揚を図り、交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣付けるとともに、国民自身による道路交通環境の改善に向けた取り組みを推進することにより、事故防止の徹底を図ることを目的として、本年も春の全国交通安全運動が5月11日(水)から20日(金)までの10日間、「子供と高齢者の交通事故防止」を運動の基本とするほか、1.自転車の安全利用の推進 2.全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底 3.飲酒運転の根絶を重点に実施されます。


 神戸運輸監理部兵庫陸運部といたしましても、本運動期間中は自動車運送事業者に対して査察、自動車整備事業者に対しては立入り監査を実施し、また、不正改造車両及びディーゼル黒煙不適合車や不正軽油燃料使用車両の排除を目的とした街頭検査等を警察と連携して行うなど、交通事故防止と地球環境の保全に向けて積極的に取り組んで参ります。


 特に、事業用自動車につきましては、平成21年3月に国土交通省において「事業用自動車総合安全プラン2009」を策定し、今後10年間で死者数及び人身事故件数半減、飲酒運転ゼロといった目標を設定しています。


 また、これを受けて近畿地域においても昨年12月に近畿グリーンナンバーセーフティプラン2010を策定して、平成20年の死者数68人を平成30年までに30人に、平成20年の人身事故件数10,718件を平成30年までに5,300件に、また飲酒運転をゼロという削減目標を設定し、これを早期に達成するための取り組みを行っています。


 皆様方におかれましても、本運動の重要性をご理解のうえ、「交通ルールの遵守」、「環境にやさしい運転」、「適切な自動車の点検・整備」を実践していただきまして、成果のある運動となりますようお願い申し上げます。