自動車ニュース
EVトラックとHIJETのコンバート化を手掛ける―松本車体 (2/2)
―きっかけは?
 松本氏 ユアサM&Bの松本憲二社長と知り合ったのは私が幼稚園児の頃です。先生をなさってらした松本社長のお母様伝えで大学生の松本氏と知り合い 家族ぐるみでこれまで親睦を深めてきことがきっかけでコンバートEVのお話をいただきました 。

―いつごろから、制作を始めたのですか。
 松本氏 一昨年の秋に 初めて松本社長よりEVに取り組む一報が入り昨年2月に「電気自動車を一緒に考えよう」と話しを持ちかけられ「(新しい)ものづくりに入ったな」と自分たちの手でEVを制作するという実感を強く感じました。

―コンバート作業は大変でしたか。
 松本氏 HIJETのコンバート化はユアサM&Bの方にご相談に乗っていただきながらキットの取付から取り組みました。 HIJET用を用いたのですが、型式が違ったため簡単にはいきませんでした。二次架装のノウハウを持ってしなければ太刀打ち出来なかったと思います。

―整備事業者にとって、今後必要となることは何だとお考えですか? 
 松本氏 大整振の理事としてめまぐるしく変化する自動車整備事業界のこれからを考えると、今のうちにせめてEVの構造だけでも勉強しておかないといけないと強く思います。
 EVが広まるのは10年20年先です。すぐに売上にはつながりません。
 しかし、EV産業にはこれまで自動車と全く関係のなかった企業が参入してきており、これからさらに整備業界も産業の変化に柔軟に対応することが求められています。
 その現状をしっかり捉え、備えておかなければならないことをもっと理解しなければなりません。
 大整振ではEVの勉強会を開きましたが会員の中にはまだEVに試乗したことがない方が多くいます。5月末からはコンバートHIJETの試乗会から始めようと検討している所です。