自動車ニュース
福島原発警戒区域からの車持ち出しにJAFが協力
 JAF(一般社団法人日本自動車連盟、会長田中節夫)は、東京電力福島第一原発事故に伴う「警戒区域の車持ち出し」に際し、政府の要請を受け、協力することとなりました。立ち入りが規制されている警戒区域(半径20km圏内)の住民が残したままになっている車を持ち出す際の車両トラブルに対応します。

避難住民の車の持ち出しは、6月1日および2日に実施する方向で調整されており、両日にわたってJAFの特別支援隊20名が作業に当たることとしています。地区ごとに分けられた専用バス1台(一時帰宅者最大20名が乗車)に対し、JAFのサービスカー(バン型車両)1台(2名体制)が同行し、持ち出しの際にトラブルが発生した車両の救援を行います。救援内容については、警戒区域内の滞在時間に制限があることから、10分以内に作業完了可能な「バッテリー上がり」、「燃料の補給」、「タイヤのエア充填」のみに限定し対応する予定です。

作業に当たっては、警戒区域内に立ち入るために必要な装備類(防護スーツ、マスク、手袋、靴カバー、線量計、トランシーバーなど)を装着し、作業後は使用した工具を含めスクリーニング検査を徹底することにより安全を確保します。

JAFは自動車ユーザー団体として、避難住民の方々が一日も早く車を利用できるよう、可能な限り支援活動を行っていきます。