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車業界で生き残るには、海外へ拡大する必要あり―英貴自動車に (2/2)
  中国で事故修理の合弁会社を設立させる計画を立てている。また、1960年代のフォルクスワーゲン・ビートルのリニューアルプロジェクトを立ち上げるために、カルフォルニアに車や部品の調達のための営業所を出す計画を進めている。さらに再来年には芦屋にフォルクスワーゲンのプロショップを出すなど果敢に挑戦をしている。
 

  代表取締役専務の山城雅照氏に同社の将来展望について聞いた。
―山城氏
  日本ではすでに自動車業界が終息してきている。大震災の発生で日本の企業と言われるところの大半は海外に逃げると思う。もし車で生きるなら中国、ベトナム、タイ、インドと拡大志向で外に出ていくしかない。中国の整備事業所を視察したが日本との技術差は20年あり、自動車マーケットして50年間は上り調子だと思う。
弊社は百年企業をめざしています。百年存続させようと考えると自ずと海外へ進出するしかないと考えました。2015年で創立50周年を迎えます。それまでに、将来展望を確立させるため、あらたな事業展開を行っている最中です。
  

  尼崎のEVプロジェクトの立ち上げについても同様の発想です。尼崎市のまち工場は5年で半分、10年で1割になると思われます。後継者がいるまち工場で、コンバートEVの知識があれば、10年は生き延びるのではないかと考えます。尼崎市自動車整備協業組合の組合員の半分が、後継者がいる状況なので、EVの技術を勉強しキッドを購入すれば、生き残れるというイメージが頭にあります。ですから、尼崎のEVプロジェクトを立ち上げました。