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超小型モビリティの課題などを提起ー国交省 (2/2)
 超小型モビリティに関して高齢者用のモビリティとしての期待をあげる一方で、道路運送車両法に基づく車両区分に基づく安全基準に適合していない場合は、公道走行は認められていない現状を指摘した。

 二人乗りの超小型モビリティについては「小型の車体となり衝撃を吸収するためのスペースが取れないことや質量差が大きいことから、軽自動車を含めた一般的な自動車と同等の衝突安全性能等を備えることはできず、一般の交通環境において自動車と同様に使用して事故が発生した場合、一般の乗用車に比べて相対的に乗員が大きな被害を受ける危険性がある」と問題点をあげた。

 その対策して、ゾーン規制により自動車の走行速度を制限したエリアでの活用や二人乗車でも登坂路において支障がない十分な出力や運動性能とともに、ミニカー等の基準をベースに安全性能を求めると具体例をあげ、実証実験を行った上で、車格や用途に即した安全基準を定めると方向性を示した。

 安全な搭乗型移動支援ロボットのあり方については6月2日からつくば市の『つくばモビリティロボット実験特区』で実施している「搭乗型移動支援ロボットの公道実証実験」の結果を踏まえて、検討すると報告した。